27インチ 4KでThunderbolt3に対応した「BenQ PD2725U」をレビューします。
PD2725Uはデザイナーやクリエイティブな仕事に向いたモニターで、
- 4K HDR対応
- ノングレア IPSパネル
- DCI-P3 95%/Display P3 95%/100% sRGB/Rec. 709
- Pantone/CALMAN認証取得
- USB-C 65W給電
と画像編集・動画編集などのクリエイティブな人にぴったりなモニターです。
スタイリッシュなベゼルレスデザイン・広色域で正確な色再現(Display P3, DCI-P3, sRGB対応)・Thunderbolt 3ケーブル1本でMacの映像出力+充電が可能ができるので、デスク周りをスッキリさせたい人にもおすすめ。
昨今のテレワークなど自宅環境をアップデートを考えている人も要チェック!
今回は、BenQ様より「PD2725U」を貸し出ししていただき1ヶ月毎日使い倒したレビューをしていきます。
BenQ PD2725Uのスペック

- 27インチ ノングレア IPSパネル 解像度:4K HDRモニター(3840×2160)
- PDシリーズ初の輝度ムラ補正技術を搭載
- 10-bitカラー、Display P3/DCI-P3 95%カバー、sRGB/Rec.709 100%カバー
- Thunderbolt 3対応(映像出力・65W給電・40Gbpsの高速データ転送)
- デイジーチューン接続
- ホットキーパックG2
- DualView
解像度 | 3840×2160 |
パネル | ノングレア IPS |
リフレッシュレート | 60Hz |
色域 | DCI-P3 95%/Display P3 95%/100% sRGB/Rec. 709 |
応答速度 | 5ms |
入力端子 | HDMI (v2.0)x2 DisplayPort (v1.4) x1 Thunderbolt 3 対応USB Type-C x 2 (65W、15W給電 USB3.1ポート ヘッドフォンジャック |
スピーカー | 2.5Wx2 |
重量 | 8.3 kg |
サイズ(W×H×D) | 614.8×449.8~599.8×255.8mm |
特徴をいくつか解説していきます!
輝度ムラ補正技術
PD2725Uは、PDシリーズ初の輝度ムラ補正技術を搭載し、工場出荷段階で、モニターの表示エリア数エリアに分け、色と明るさをを微調整しより均一なユニフォミティを実現。
正確な色再現を可能にするAQCOLOR技術採用
AQCOLORとは、プロフェッショナル向けのカラー標準に対応するため、正確な色再現、キャリブレーション、認証カラーのコンビネーションを有するプロ向けAQCOLOR™シリーズのこと。
DCI-P3 95%/Display P3 95%/100% sRGB/Rec. 709
DCI-P3 95%/Display P3 95%/100% sRGB/Rec. 709の広い色域をカバーし、中でもsRGB/Rec.709は100%のカバー。
Webデザイナーに欠かせない正確な色再現をしてくれます。
Thunderbolt3対応 65W給電/40Gbpsの高速データ転送
Thunderbolt3対応したPCなら、65Wの給電・映像出力・40Gbpsの高速データ転送まで1本のケーブルで実現できます。
特にMaccBook Proとは相性がよく、外部モニターとしても優秀です。
BenQ PD2725Uの外観

PD2725Uは、ベゼルレスデザインを採用。ほとんどベゼル(画面の縁)がないシンプルな設計

その分背面に操作を行う背面ボタンが配置されています。慣れるまでは、操作感が難しいかもしれませんが、このあと紹介するホットキーパックG2が、その問題を解決してくれます。

- 電源ケーブル
- Thunderbolt 3ケーブル
- HDMIケーブル
- Mini DisplayPort – DisplayPort 変換ケーブル
- USB 3.0ケーブル

ケーブルの種類も豊富で、Thunderbolt 3・Mini DisplayPort – DisplayPort 変換ケーブル・HDMIと最初から付属しているので、ケーブルだけ別で購入ということはほぼありません。1点注意点は、
DisplayPort to DisplayPortケーブルは付属していませんので、このケーブルを使用する場合は、別途購入が必要です。

コードを接続するとこの画像のような形。背面カバーも同梱しているので、しっかりとケーブルを収納刷ることができるようになっています。
自由自在な角度・高さ調整が可能
モニターの種類によっては、モニタースタンドが固定になっていたりするものもあり自由に調整できないタイプもありますが、PD2725Uなら上下左右に調整できる範囲が広いので、非常に使い勝手がいいのが特徴。

モニターの高さは、約15cm程度上下させることができ、モニターの角度は、-5°から20°まで角度の調整ができるようになっています。


さらに、縦型でも設置ができるのでデュアルモニターで縦に設置をしたい人も付属のモニタースタンドでできるので、別途モニターアームを購入することもありません。
ホットキーパックG2+背面ボタン

背面にはジョグスティックがあり、輝度やカラーモードの変更などができます。ただ、背面にある見えないボタンを操作するのは使いづらいところがありますよね。

そこで、このホットキーパックG2
このホットキーパックG2を使えば、背面で行うボタン操作を手元で簡単に操作刷ることができます。
- 1:Adobe RGB
- 2:sRGB
- 3:REC.709
ボタンを1タップでカラーモードを変更することができ、さらにダイヤルもついているので気軽に設定変更も可能。カスタム設定で1/2/3に好きな設定を割り当てることもできるので、使い勝手もよし!
豊富なインターフェース

- USB3.1 Type A×2
- USB3.1 Type B×1
- mini USB×1
- HDMI×2
- DisplayPort×1
- Thunderbolt 3×2
- 電源
インターフェースの種類もかなり豊富。USBポートが3つもあるので、このモニター自体をUSBハブとしても使うことができるので、非常に便利
自分の場合は、外部マイクをモニターのインターフェースで接続しています。
映像出力は、HDMI×2 DisplayPort×1 Thunderbolt 3と4つもあり、PCを選ばず映像出力できます。
その中でもThunderbolt 3なら映像出力+65W給電を1つで完結できる優秀なインターフェース。

Thunderbolt 3対応モニターをもう1枚用意すれば、デイジーチューンというモニター画面をもう1枚増やすこともできます。
BenQ PD2725Uの注目すべき特徴
クリエイター向けの高水準の色精度

sRGB/Rec.709/Display P3/DCI-P3に対応しており、デザイナーやクリエイターが必要とする正確な色再現を実現します。
また、iPhoneやAndoroidでは最新のカラー標準であるDisplay P3が採用されているため、アプリやWeb開発の現場でもDisplay P3はもはや必須。
- sRGB/Rec.709のカバー率は100%
- Display P3/DCI-P3のカバー率は95%

PD2725Uは工場出荷時に1台ずつキャリブレーション行い、色の再現性等を精密検査し、個別の証明書を同梱しています。

さらにCalMAN認証・PANTONEカラー認証を取得しており、自社の色校正だけでなく外部認証のカラー認証も取得しているため、モニターごとに色再現が違うということがありません。
Thunderbolt 3なら映像出力+65W給電が1本で完結

PD2725UはMacとの相性がよく、Thunderbolt 3ケーブル1本で給電・映像出力・データ転送のすべてが可能です。

Thunderbolt 3に対応してないモニターの場合は、別途USBハブを1本挟んで接続する必要がありましたが、ケーブルがごちゃごちゃするので見てくれがよくありませんよね。
しかし、PD2725UならThunderbolt 3ケーブル1本でできるので、デスク周りをスッキリさせる目的だけでもMacユーザーは選ぶ価値ありです。
VESA DisplayHDR 400対応:4K動画を編集するならほしい機能

VESA DisplayHDR 400対応しているため、動画コンテンツの編集時にHDR効果をプレビューしながら編集することができます。
DualView(デュアルビュー)

DualViewという機能は、画面の左右で異なるカラーモードを使える機能のことです。
特にクリエイター・デザイナーに嬉しい機能。
例えば、左でsRGB、右はDisplay P3のように同じ画像でも左右で異なる色空間にできるので、様々は色空間で作業が可能です。
Display Pilot

Display PilotというBenQ公式ソフトを使えば、ソフト側でもカラーモードなど設定ができます。
また、Photoshopではこのカラーモード・Illustratorではこのカラーモードといった具合にアプリケーションごとに設定をもたせることも可能です。
ホットキーパックG2ですぐに設定を変えることもできますが、よりヘビーに使いたいという人に嬉しい機能が搭載されています。
BenQ PD2725Uの残念なところ
正直スピーカーの音はよくありません。
軽くこもったような音なので、音楽を楽しみたい・動画編集で使いたいという人には、イヤホンか外部のスピーカーをおすすめします。
私の場合は、Boseの外部スピーカーに接続して音を出すようにしています。
まとめ

今回1ヶ月毎日使い倒してみたレビューですが、動画編集・Web制作などのクリエイター向け作業からテレワークや映画鑑賞など幅広く使えるモニターです。
特に私みたいなMacBook Proを使っているユーザーからするとThunderbolt 3ケーブル1本で映像出力から充電まで完結できるってだけでおすすめ。
ぜひ、検討してみてはいかがでしょうか。
関連記事:BenQ EW3280U レビュー|4K HDR10・60W給電可能なUSB Type-C搭載の32インチ4Kモニター
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